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       ドクターホーワ放送室 特別番組

    ドクターホーワの
       「 ISO 奮戦記 」 

      
「最小のコストで最大の効果」への挑戦
 


 PAGE 3

   内部監査の目的は、システムの是正(改善)にある。

     

2003/03/11


 中小企業はトップがトップを監査する

 先週末は、ISO活動の要である、「品質管理責任者」
内部監査をうけた。

 品質管理責任者は、当社のNo.3である常務。
 監査するのは社長である。

 中小企業のISOなんて、こんなものだ。

 しかし、トップがトップを監査するからこそ、中小企業の
ISOならではのよさもある。

 この日も、形式的なチェックはそこそこに、ISOの本質に
ずばり切り込んだ熱い監査がおこなわれた。


 本質重視の内部監査

 被監査者(常務)と、監査者(社長)の間で問題となったのは
「8.4 データ分析」の項目である。

 常務は、当社のデータ分析システムについて、真に
有効な項目について、適切な分析になっているかどうか
正直疑問をもっている、と切り出した。

 適当に集めたデータをエクセルで表にして、カラフルな
グラフを打ち出して満足しているようなデータ分析では
意味がない、という強い問題意識が常務にはある。


 
しかし、ほとんどのISO取得企業がきっと同じようなことで
悩んだと
思うが、ISOを取得するためには、とにかく何らかの
データ分析をしなくてはいけない。

 だから、比較的集めやすいデータ、分析しやすいデータを
選んで、それをパソコンで「がらがらぽん」と、おもちゃのように
グラフにして、とりあえずISOの審査だけは通した、という
経験をされた方が多いのではないだろうか。

 
 だが、ISOで「元をとる」、「最小のコストで最大の効果」を
追求したい当社では、形式的なISOは百害あって一利なし、
という強い共通認識がある。


  何を目的ににデータ分析を行うのか、
 
  データは監視し、測定して収集するのだが、それは
 どんなデータを、どのタイミングで、どのように測定し、
 どういう分析をすると、その目的に対して
 一番効果があるのか・・・

 
  それにはどのくらいの労力(コスト)がかかり、
 そのコストは、データを分析するメリットによって
 ペイできるのか・・・


 激論は、数時間におよんだ。


 内部監査の目的はシステムの是正(改善)

 社長と常務の話は、いつのまにか内部監査を飛び越えて
顧客満足を実現するための、ISO9001の原点に立ち返った
本質論の議論になってゆく。
 

 結局この日、ある種類のデータ分析の方法は、必ずしも
パソコンを使ったデジタル分析でなくてもよい、ということに
なった。

 またそのデータの収集についても、手書きのメモで、
アナログ的に集めた方がかえってコストがかからず、
リアルタイムに対策が打てる、ということがわかった。

 この点については、即座に是正処置をすることとなり、
社長は、監査報告書に、その結果を記録した。


 「内部監査は、ISOでやらなければいけないから
仕方ないのでやっている」という後ろ向きの姿勢では
「最小のコストで最大の効果」は得られない。


 時間と労力をかけて実行する以上は、絶対に元をとる。
 元をとるには、何らかの改善のタネをみつけること。

 当社の内部監査の目的は、システムの改善である。

 そういう考え方で、目的意識をもった内部監査を行えば
「監査はしたけど、指摘はなし」というもったいないことは
絶対にありえない、と思っている。


                            (次回に続く)

 
     
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  DATA

 登録機関          財団法人ベターリビング
                 システム審査登録センター
 登録番号          Q:296
 登録組織          朋和設備工業株式会社
                 (ホウワセツビコウギョウカブシキガイシャ)
 登録組織の所在地    愛知県名古屋市北区杉村一丁目24番8号
 適用規格          ISO9001:2000 JIS Q 9001:2000
 適用する製品、プロセス、
  またはサービス     空気調和、給排水設備の設計および施工
 登録日           2001年2月27日
 改定日           2003年1月21日
 

 

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