直結給水方式って何? |
従来、2階建てまでの建物は道路に埋設された水道本管の水圧で直接給水されており、
3階建て以上の建物についてはいったん受水槽に水をためてから、ポンプによって各蛇口まで給水されていました。受水槽を経由しない給水方式を「直結方式」といいます。 |
「直結給水方式」は最近普及してきた! |
近年、特に受水槽の汚れ、老朽化による水質の劣化、衛生上の問題が社会的にクローズアップされ、厚生労働省が受水槽を経由しない「直結給水方式」の拡大を進めてきました。
これを受けて名古屋市水道局でも、平成2年から3階建ての建築物に対して、また平成10年4月からは4階建て以上の建物についても受水槽を経由しない直結方式を導入してきました。
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既存の建物でも改造できる! |
原則として建物内の配管を改造すれば、既存の建物でも受水槽を廃止して、「直結方式」に切替えることができます。また建物の構造上の理由などにより配管改造が困難なときでも状況によってはそのまま既存の配管が利用できる場合もあります。 |
こんな場合におすすめします! |
- 貯水槽の清掃、ポンプの維持管理などの経費が割高についているとき。
- 既存の受水槽が地下式のコンクリート製で地下水に汚染されている可能性があるとき。
- 既存の受水槽やポンプ・配管などが老朽化し、赤水や漏水で困っているとき。⇒(赤水・漏水対策)
- 受水槽がなくなると空スペースが駐車場などに有効活用できるとき。
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● 「直結給水方式」のメリット |
受水槽を経由しないことで、より安全で衛生的な飲料水が確保でき、また受水槽の清掃など維持管理が省け、また受水槽のスペースが必要でなくなるなどの利点があります。 |
ただし、受水槽方式でも清掃などの維持管理がしっかりしていれば衛生上特に問題はなく、また災害時などの飲料水確保ができるなどの利点もあり、一概に受水槽方式が悪いというわけではありません。 |
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● 4〜6階建てもポンプがいらない!? |
→ 具体例はこちら |
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