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    『 13歳のハローワーク 』

                       
2004/03/15

  先週日曜日(3/7)
 『NHKスペシャル フリーター417万人の衝撃』をみていたときの
こと。

 小6の息子は、大河ドラマの続きで番組を何気なくながめていたの
だが、30代男性のフリーターの生活をみてショックをうけたようだ。

 息子は番組の後『13歳のハローワーク』(村上龍 著)を自分の
部屋から引っ張り出してきて、真剣に職探しをしていた。

 この本の中で著者は、フリーター(つなぎのバイト)は、必要に
応じて生まれた雇用の形であり、それ自体に何か問題があるわけ
ではなく、そこで働く人の人生の戦略の問題である、と片づけて
いる。

 しかし、たとえ人生の戦略をもっていたとしても、生活を維持していく
ためにはフリーターしか選択の余地がなく、そこを抜け出せない人
たちが多くいるのが現実だ。
 村上龍の考えはカッコよすぎる。

 関与先のひとつ、某コンビニの各FC店でも、最近、新卒で
フリーターという従業員をよくみかける。

 なかでも女性が増えている印象だ。

 店側としては、長時間勤務が可能で、しかも質のいい労働力と
あって喜んでいるのだが、労働環境は決していいとはいえない。

 社会保険の適用をうけているところはほとんどないし、残業など
精一杯して月々20万円前後、その後の昇給はあまり望めない
ところが多い。

 こうならないためには、やはり、卒業間近にバタバタするのではなく、
用意周到な準備が必要か。

 先にあげた本では「○○が好き」という分類で数百の職業が紹介
されている。

 新しい職業、私の知らない職業(マーシャラーって知ってますか?)
も数多くあり、よくぞここまで集めたものだと感心する。

 こういった本で視野を広げつつ、自分の興味のある職業を早くみつけ、
専門の勉強をする、これが一つの解決の道になると著者はいう。

 確かに、私が学生の頃にこんな本があったら今とは別の道を
選んでいたかもしれない。
 (「社会保険労務士」はこの本の中にありません)


 さて、息子の職探しは、本に付箋紙をはったところで終わった
ようで、こっそり付箋紙のところを見ると・・・
医師、新聞記者、建築家、大学教授───
 この本の使い方をわかってないようだ。


 15歳以上におすすめのベストセラーです。大人は最終章あたりを
読むだけでも参考になります。

                              (岩堀)


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実は所長の国井さんにつぐベテランで、各種助成金に
詳しいかたです。

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