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   『考課者コミュニケーション会議 第1回』
                
                   
2003/05/12


 人が人を評価する、いわゆる人事考課といわれるものは、
人事労務管理にとって永遠の課題だと私は感じています。

 なぜならば、人の評価=他人の納得性は、60%が限界だと
思っているからです。
 (残り40%の自我は個々の立場、志向、意欲で縮まる
  可能性があるかもしれませんが)

 それでも評価はしなくてはいけません。

 すこしでも公平性を高めるため人と人の評価は続きます。

 今回から、3回にわけて考課者訓練といわれている手法を、
私はあえて「考課者コミュニケーション会議」として、その
実施内容をご紹介していきたいと思います。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●第1回

《1》考課者の甘辛傾向を知る
   (交流分析=TAを通して個々の特性を認識する)

《2》考課者の甘辛を克服する
   (他の考課者からの情報・意見をもらい自分の
    考課を認識し見直す)


●第2回

《3》考課の意義と考課者の使命・役割を自覚する

《4》望ましい考課とは少し辛めであることの共通認識を持つ


●第3回

《5》納得できるフィードバック(能力開発のエキス)を
   実施する


─────────────────────
《1》考課者の甘辛傾向を知る
  (交流分析=TAを通して個々の特性を認識する)

─────────────────────
 人の心には3つの特性があるといわれています。

 a.親の心  b.大人の心  c.子供の心

 そして、
  a.親の心は、父親的厳格な親と母親的受容の親に
    分かれます。

  また、c.子供の心は、自由な子供と従順な子供の
  2つに分かれます。


 そこで、次の4つのタイプに分類されることになります。
 
・その1・・・父的親が母的親より強く発揮され、
      自由な子が従順な子より強く発揮されるタイプ


・その2・・・父的親が母的親より強く発揮され、
      従順な子が自由な子より強く発揮されるタイプ


・その3・・・母的親が父的親より強く発揮され、
      自由な子が従順な子より強く発揮されるタイプ


・その4・・・母的親が父的親より強く発揮され、
      従順な子が自由な子より強く発揮されるタイプ


 別の見方をすると、

・その1は、他人に対して厳しく、自分に対して優しい
       タイプ(You not I ok)

・その2は、他人に対して厳しく、自分に対しても厳しい
       タイプ(You not I not)

・その3は、他人に対して優しく、自分に対しても優しい
       タイプ(You ok I ok
)
・その4は、他人に対して優しく、自分に対して厳しい
       タイプ(You ok I not)


 55問の質問に答え頂き、考課者である各自がどんな
タイプであるかを認識していただきます。

 まずは己自身を知るです。


──────────────────────
《2》考課者の甘辛を克服する
   (他の考課者からの情報・意見をもらい自分の
    考課を認識し見直す)
──────────────────────

 実際の考課シートを準備いただき、3か月前の
観察記録にもとづいて考課を事前に実施します。

 会議に参加される考課者全員の考課シートを
コピーして配布します。

 一人45分〜60分で考課内容の発表と他の考課者からの
フィードバックを受けます。

 これまでの会議の中で得た感想を述べます。

a.観察記録のこまめさが説得力を生みます。
 
 ただ、考課内容と無関係の記録が多い場合は
 その旨指摘を受けます。


b.考課シートではありますが、コメント欄に課題を明確に
 記載することにより、「課題設定シート」の役目ももちます。


c.考課者の行動が被考課者の行動に反映されることが
 多々あります。

  被考課者の課題解決の早道は、考課者の率先垂範です。


d.考課項目内容を論理的に統一するために、
 着眼点=注意点は非常に効果を発揮します。

 約束事として明確化する必要があります。


e.冷や汗をかきながら、しどろもどろになりながら
 考課内容の発表を終えた時から、考課者としての
 第一歩が始まります。


★次回(6月16日予定)は、考課者の陥りやすい
心理的評価誤差に触れたいと思います。



                        (國井)
  


 中部労務管理センター (社会保険労務士事務所)
 
人事労務管理研究所  (人事労務コンサルタント)
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(ドクターホーワよりのご紹介)

 
中部労務管理センターは、所長の国井さんは30台のばりばり。
積極的、前向きな考え方で、ぐいぐい事務所をひっぱっています。

 当社(朋和設備工業株式会社)の企画、施工する工事の、各種
助成金の申請などでパートナーシップを組んでいるほか、労災保険
社会保険などさまざまな面で助けていただいております。

 とても親切で面倒見のいい事務所で、たいへん助かっています。


 

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