便利な無線ＬＡＮが急速に普及。
企業ネットワークに無線ＬＡＮ機器が普及し始めています。
今年の無線ＬＡＮ機器の国内出荷台数は、昨年の２倍を
超えるとか…。
私たちのオフィスでもほとんどのパソコンが無線で
繋がっています。
壁際にあるサーバーからフロアの真ん中に位置する机の
端末へつなぐのに、配線のできるシステム床ならＬＡＮ
ケーブルをきれいに埋められるのでしょうが、古いオフィスでは
そうはいきません。
これを無線ＬＡＮで結んでいます。
２階と３階（うちのオフィスは２・３階にあります）をつないで
いるのも無線です。
このように無線ＬＡＮはコードレスであることで、従来悩みの
種であった配線の煩雑さや工事が不要となりました。
パソコン機器のレイアウトが自由になり、ノートパソコンであれば、
電波の届く範囲ならどこでも持ち運んで使うことができます。
無線ＬＡＮの危険性とは。
このような利便性と並んで危険もはらんでいます。
無線ＬＡＮの電波は、屋外へも放出されています。
ノートパソコンを屋外へ持ち出し、試したことがありますが、
２階にあるオフィスの無線ターミナルから直線距離で
約２５メートルの範囲で通信ができました。
（カタログ値では障害物なしで約１００メートルまで可能な
機器です）。
ということはパスワードがわかり暗号が解読できれば、
事務所の外からでもデータを盗み出すことができるのです。
私たちのパソコンのネットワークをみると、知らない
ワークグループが１０余り表示されています。
この中へ入ろうとすると大抵はパスワードを要求され
入ることができないのですが、中には何もパスワードを
設定していない無防備なグループがあります。
そこには共有データとしてMSワードの文書データや
写真のjpegデータがあり、当方で開くことができました。
改ざんすることも可能でしょう。
（実際にはやっていません.これは犯罪ですね.）。
またネットワークプリンタの中には、当方と関係のない
プリンタが１３台表示されていて、その中の２台は確実に
当方から使うことができそうです。
機器付属のパスワードや暗号機能では必ずしも十分な
セキュリティーを得られないかもしれません。
しかしそれさえもせず、無線機器を使うことは無謀です。
セキュリティを万全に。
昨今、無線ＬＡＮ内蔵のパソコンも登場してきています。
無線機能を使わないからといって初期段階で無設定のまま
使ってると、知らぬ間にデータが漏れているかもしれません。
会社レベルではもちろんのこと、個人生活レベルでも
注意が必要です。
無線ＬＡＮのリスクは、もしかしたら、ウィルスやハッカーの
攻撃を受けるより高いかもしれません。
（岩堀）
中部労務管理センター （社会保険労務士事務所）
人事労務管理研究所 （人事労務コンサルタント）
⇒ホームページはこちら http://www.jinjiken.co.jp
（ドクターホーワよりのご紹介）
中部労務管理センターの岩堀さんは、まだ若いけれど、
実は所長の国井さんにつぐベテランで、各種助成金に
詳しいかたです。
そしてもう一つの顔は、中部労務管理センターのＩＴを
支える中核的存在でもあるということです
ＩＴは、ＩＴそのものが目的ではなく、いかにして本業を
生かすために使い切るか、がカギになっています。
ＩＴの導入は、社員の温度差がつねに問題になります。
そういった壁をひとつひとつ乗り越えて、進化させて
いった会社がＩＴ勝ち組みに残るのでしょうね。
岩堀さんのレポート、まだまだ続きが楽しみです。
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