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    盲点となってしまった…通勤災害編 
                       
2002/12/16

  通勤中に交通事故に合い負傷するということは
誰にでも起こりうる問題です。

 今回は、盲点となってしまい、私がショックを受けた
事例をお知らせしたいと思います。
 
 ケースとしては、ある朝、通勤のために徒歩にて
駅に向かっていたAさんと結果として加害者となる
Bさんのお話です。


通勤途上に、車と接触・・・

 Aさんは特に問題のある歩き方をしていた訳では
ありません。

 そこにBさんが運転する車が曲がってきたことにより
Aさんが負傷をしてしまいました。

 幸いなことに車のスピードは出ていなかったため、
Aさんはわずかな捻挫程度の怪我で済みました。

 その日の午前中に通勤災害発生の連絡を、社長さん
から受けました。

 災害についてのおおまかなことをを知り、相手方も
ついているということで、Aさんが病院から会社に戻ったら
詳細をお聞きして、Bさんの自賠責保険を優先するお話を
しようと私は考えていました。

 ここからはAさんが捻挫をした後のお話です。


親切だった加害者が、以外にも・・・

 BさんはAさんの負傷に気づき車から降りてきて
「大丈夫ですか?」と声を掛けました。

 負傷してパニック状態だったAさんはただ「大丈夫です。」
と答え、痛みを我慢して会社に遅刻してはいけないと
会社に向かおうとしました。

 Aさんの捻挫にBさんが気づき、Aさんが大丈夫というのを
押し切り、Bさんは近くの病院へ連れていきました。

 大丈夫だろうという意識は危険です。

 もし、何かが起こったときには取り返しがつかないことに
なりかねません。

 慎重を期して病院には自主的に行くべきだと考えます。

 加害者もやってしまったと、かなりのプレッシャーを背負って
いるはずで、

 今回のケースのように加害者が病院へ連れて行くというのは
まれです。

 実際に5年前の話になりますが、私が自転車に乗っていて
車と接触した際には「大丈夫ですか?」の言葉などありません
でした。

 接触した車は、転倒している私をよそに、より加速して
逃げてしまいました。
 (自転車は廃車になりましたが私は幸いにも無事でした。)

 Aさんが痛いにもかかわらず、すぐに病院へ行こうと
しなかった理由は、後からわかったことですが、治療費が
かかるからということでした。

 仕事中には、労災保険が使えるという認識がありましたが、
通勤中にも労災が使えるとは知らなかったということでした。

 このことから意外に知られていない実態がわかりました。


加害者の電話番号はうそだった・・・

 さて、Aさんを病院に連れていったBさんは
「用事があるため付き添いができない。」ということで
過失は自分にあると、Aさんに過失を認める発言をした上で、
自分の氏名と連絡先の電話番号をAさんに伝え、病院を
後にしました。
 
 丁寧な対応にAさんが感謝をするほどの状況でした。

 Aさんが病院から会社へ戻ったため、Bさんに症状が捻挫で
あったこと、治療費についての話をしようとBさんに電話をした
ところ、その電話番号は使われていないものでした。
 
 Aさんが免許証等の確認・その場で直接電話をするなど
確認をすればよかったのかもしれませんが、突然の負傷により
冷静な状態ではない中、Bさんの丁寧な対応を信じたAさんに
過失があるとは、私は思えません。

 Aさんはさることながら、私も大変ショックを受けた事例と
なりました。

 現実にこういうことがあったということをご認識いただき、
Aさんのようにショックを受ける方が出ないよう措置して
いただければ幸いです。


                             (酒井)



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 酒井さんは、新進気鋭の若手の多い、中部労務管理
センターにおいても、最も若い、やる気満々の前途有望な
若者です。

  昨年から当社の担当をまかされるようになり、一生懸命に
 がんばっている様子が、よくわかります。
 
 

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