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   礼儀と本音
                マンスリー雑感
                       
2002/10/01


 先日、とある中小企業の団体で講演する機会があり、
そこで管理職の部下に対する課題として、礼儀と本音を
あげました。

 礼儀とは、朝の
  「おはようございます」からはじまり、
  「いってきます」
  「いってらっしゃい」
  「ただいま」
  「おかえりなさい」
  「お先に失礼します」 
  「おつかれさまでした」
  「ご苦労様でした」

 これだけのことです。

 これだけのことが言えない会社、家庭がたくさんあります。

 相手の目を見て、聞こえる声で互いの縁に感謝して、
発せられる言葉の中に、”心地よさ ”が存在すると思います。


 次に本音についてですが、管理職という役割の中で、
親という枠のなかで、結構我慢している人がたくさんいます。

 何に我慢しているのでしょうか?
 何に耐えているのでしょうか?

 私も、経営者の端くれとして「感情を出しすぎてはいけない」
「冷静に対処しなければ」「大人げない対応はひかえねば」と
自分で自分をよく縛ってしまいます。

 そんなとき、ストレスが溜まります。

 幸い、私にはストレスを解消してくれる仲間がいますから、
まだいいですが、何も持たない、持てない方には相当の
苦痛となるのではないでしょうか。

 そんな時、ちょっと勇気をもって、”本音 ”を口にだしてみると
楽になるのではないか、最近とても強く思います。

 私も仲間に頼るだけではなく、時には「つらい」 「嫌だ」
「やめてほしい」 「かなしい」という感情を吐露する癖を
つけるようにしています。

 同じ人間として、感じたことを言い合える関係はとても
”すっきり ”するものです。

 恥ずかしかったり、重苦しいのは一瞬です。

 人の行いを正すより、まずは、自分自身の姿をさらけ出すことが、
楽になる早道かもしれません。


                        (國井)
  


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