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       ドクターホーワ放送室 特別番組

    「わが社にとっての環境問題」 
 

 その6 「悪い循環」を「良い循環」にかえてゆく!

2001/06/06

 循環する毎日の生活や生産活動

 環境問題の解決は「循環型社会への移行」がキーワードである
といわれています。

 これは、使い捨て社会から、ものを再利用したり再生したり
することによって、資源を有効に利用し、ゴミによる地球環境
破壊を抑えよう、という意味だと思います。

 ところで、私たちの日々の生活や生産活動は、朝から始まって
夜がきて、また次の朝がくる、あるいは月曜日から日曜日まで
くるとまた月曜日がはじまる、という繰り返しであり、一種の
「循環」であると思います。

 その一日一日、あるいは毎週の循環する生活や、生産活動には
かならず副産物が生じています。
 それは、世の中に貢献する奉仕活動であったり、社会を
豊かにする製品であったり、ゴミであったり、二次製品としての
汚染物質であったりします。

 つまり、私たちの生活や生産活動は日々、よくも悪しくも
そうした副産物を生じさせながら回転する「循環そのもの」で
あるように思われます。

 
 循環には、「良い循環」と「悪い循環」がある。


 こうした「日々の身の回りの循環」には、良い副産物を生じる
「良い循環」と、悪い副産物を生じる「悪い循環」があると考える
ようになりました。


 これは、「紙の裏の再利用」を徹底していたら、再利用する紙が
なくなってしまった、という身近な問題からふと気がついたのですが。

 つまり、これまで「紙の裏を再利用しない」という循環を
「紙の裏を再利用する」という循環に変えてあげただけで
副産物である、紙ゴミがあっという間に激減する、という現象を
身近に感じた、ということです。

 毎日の循環の積み重ねが、いかに大きな力を持っているか
ということも実感しました。



 「悪い循環」を「良い循環」にかえてゆく!
 
 「循環型社会への移行」というのは、つまりこうした身近な生活や
生産活動の循環を、「悪い循環」から「良い循環」にひとつひとつ
かえてやることなのではないか、と思います。

 少なくとも、わが社の日常レベルでは、画期的な新技術開発
などとは無縁ですが、毎日の循環活動の向きをほんの少しかえて
やることは十分可能です。

 生活の中にも、仕事の中にも、小さな循環は山ほどたくさんあるので
根気よく、ひとつひとつの悪循環を見つけて、その原因をつぶし
良い循環にかえてやることにより、循環の副産物は、「悪い副産物」
から「良い副産物」にかわってゆき、それがまた積もってゆきます。

 
ひとつのゴミがひとつの宝にかわり、それが毎日循環することに
よって、予想以上の大きな効果が生まれるのではないか、という
予感がします。

 「悪い循環を良い循環にかえてゆく」、毎日の循環活動と
その繰り返し(これもまた循環)が真の循環型社会の実現に
有効なのではないかと考え、わが社はこれをキーワードに
環境問題に取り組んで行こうと思います。

                              (次回に続く)


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