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高齢者のためにリフォームはしてみたが・・・・
「あ〜失敗」事例集 

 
  高齢者のためにリフォームしたのに、「あ〜失敗だった」ということに
 ならないために、こんな事例集がありましたからご紹介します。
  
            
(資料提供 INAX)


 トイレに手すりをつけたけれど・・・
   あ〜失敗


  洋式トイレに手すりをつけたが「つかみにくい」といわれた。
                
   手すりをつかみ、身体を引き上げて立つには、相当な筋力が
  必要です。
    力のない人には普通の基準よりずっと低い位置に手すりを
   つけるか、両手を置く台を便器の斜め前に設置すると、押して
   使えるので、楽に立てます。


 階段に手すりをつけたけれど・・・・
   あ〜失敗


  右半身麻痺の方のため、左側に手すりをつけたが、下りるときは
 右になるので「不便だ」といわれた。

                 
  階段の手すりは、できれば両側につけた方が安全です。


        
 廊下に手すりをつけたけれど・・・・・
    あ〜失敗


  せっかく廊下に手すりをつけたのに、高齢者には「使いにくい」と
 いわれた。

                  
  手すりの取り付け位置は、普通に歩いている姿勢の手首の高さが
 最適です。
  背中や腰が曲がっていたら、曲がっているままでの手首の高さ。
 
  いざというときに、ひじを伸ばして身体を支えられる位置にして
 もらいましょう。



 段差の解消にスロープを設置したが・・・・・
    あ〜失敗


  パーキンソン病の人のためにスロープにしたら「歩きにくい」と
 いわれた。

                    
  パーキンソン病や脳卒中後の半身麻痺の方は、爪先立ちに
 なりやすいので、スロープや数センチ、数ミリの低い段差が危険です。

  むしろ段差のまま手すりをつけたほうが安全です。

  また、色で識別するなど、段差を意識できるように。



 車いすなのでスロープにしたが・・・・・・
   あ〜失敗


  
スロープをつけたら、配偶者の方に、勾配は緩やかでも
 長いスロープを押しつづけるのは疲れる、といわれた。
                     
   
長いスロープは車いすを押す方や、使う方に筋力がないと
  危険です。
   むしろ段差のままでも一段だけなら、車椅子は車輪が大きく
  てこになるので力がなくても案外楽に上がり降り出来ます。

   またスロープが長くなる場合には、中間に踊り場(水平部)
  を設けるのもよいでしょう。


 浴室を改修したが・・・・・
    あ〜失敗


  最近の浴槽は高齢者の身体には大きすぎ、肩まではいろうと
 すると「沈みそうだ」といわれた。

                     
  体の小さな高齢者には、浴槽が広いと体が不安定になり
 足が浮いて危険です。

  足で踏ん張って身体を安定させられる、和式の狭い浴槽が
 いい場合もあります。
 
  ケースバイケースで、柔軟に選択しましょう。



 何でもそうですが、理論に頼ると、かえって目の前のことが
みえなくなります。
 段差を無くすのも、手すりをつけるのも、高齢者のニーズから
スタートしてください。
 画一的な基準でなく、目の前にいる高齢者の方と、しっかり
向き合って考えることが必要です。


              

         
  

資料提供(INAX)

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TEL052−911−4431

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