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気密性の高い現代住宅では、
計画的換気システムが必要です。


「シックハウス症候群」の豆知識


  

    戦前の家は、雨戸、障子を閉め切った状態でも、一時間に
   一回は空気が入れ替わっていたといわれています。
    
    しかし、現在の気密性の高い家は、その10分の1も空気が
   入れかわらないものさえあるといわれています。

    こうした変化が、シックハウス問題を深刻化させているとも
   いわれています。


シックハウス症候群」って何?


    新築や改装した住宅に入居すると、頭痛やはきけ、めまい
   など、体に変調をきたす人がいます。

    かつては、「新築病」といわれたりしていましたが、最近は
   「シックハウス症候群」という言葉が定着し、社会問題化して
   きました。


どんな症状があるの?


    頭が重い     目が痛い・視覚異常がおきる

    耳なりがする   顔がほてる
   
    のどがつまる   肩がこる

    心臓がどきどきする    息苦しい、胸がつまる

    吐き気がして食欲がなくなる

    おなかが張る    下痢や便秘になる

    腰痛         下半身が冷える

    手足・指先がしびれる

    いらいらして怒りっぽくなる

    汗をかく      全身が慢性的に疲労する


    

原因はなに?

   
   家の中に存在する化学物質に対する過敏症が大きな原因と
  考えられています。

    たとえば、つぎのような化学物質が人体に影響を及ぼすと
  考えられています。

   ホルムアルデヒド  
       木質建材の接着剤、壁紙の糊などが発生源
        →せき、胸の痛み、ぜんそく、慢性呼吸器系疾患

   トルエン
       油性ニス、接着剤、木材保存剤など
        →中枢神経障害

   キシレン
       油性ニス、ペイント、接着剤、木材保存剤など
        →中枢神経障害

   パラジクロロベンゼン
       防虫剤、防ダニ剤、消臭剤などから発生
        →粘膜への強い刺激

   スチレン
       発泡スチロール、断熱材、床材などから発生
        →脳、肝機能障害

    クロルピリホス
       防蟻剤、殺虫剤などから発生
        →中枢神経障害

    フタル酸エステル
       塩ビ製床材などから発生
        →生殖器異常

    エチルベンゼン
       塗料、接着剤などから発生
        →肝臓、腎臓機能障害
                             厚生労働省資料より
     


対策は?



    有害化学物質は、建材にもふくまれますが、たとえば
   たばこの煙や、開放型ストーブ、家具・マットレス、化粧品
   などからは「ホルムアルデヒド」が放散される可能性が
   あります。

    したがって、ハウスシック症候群に対する対策としては
   まず第一に、より危険の少ない建材を、専門家のアドバイス
   を得て選択すること、そして第二に、計画的に換気する意識と
   システムを整備すること、がもっとも有効です。

    
                   (資料提供 INAX)
   
 
 
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