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飲料水汚染対策

Q4:発癌性で話題になったトリハロメタンについてはどうでしょうか

 水質分析技術の向上により、これまで検出できなかった微量有害物質が
明らかになってきて、問題提起されるようになりました。
 トリハロメタン(THM)も、そのような物質のひとつです。

 水道の原水中の有機物と、浄水処理の消毒のために投入される塩素とが
結合して、THMが生成されます。
 したがって、建物内で汚染により混入するものではないのです。

 有機物は、動植物が微生物により分解されてできるので、以前から
水道水の中にはTHMが入ってしまった。
 ところが、THMが今後増加する危険があることが分かり、問題が大きく
なったのです。

 最近は、天然の有機物だけでなく、下水処理場の放流水中や工場廃水
中の有機性物質によってもTHMは生成されることが分かってきました。
水の使用料が増大し、水源地に開発が進む現状では良質の水道水源を
確保することが難しくなってきています。
 したがって、塩素の注入量も増え、THMも増大することが予想されている
のです。
 
農薬の問題も、THMと同様の理由から今後増えるのではないかと、心配
されているもののひとつです。
 厚生省では、これらの項目を新たに含んだ水質基準を、平成5年から実施
しています。




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