資料室メニューへ                       ▲資料室索引へ
飲料水汚染対策

Q2:それでは、使用勝手や不適切な維持管理に起因する
   汚染原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

 ひとつには、死に水の問題があります。

 通常、飲料水には、殺菌用に塩素を入 れてあります。
 しかし、水道水程度の塩素では死なない細菌もありますし、
貯水槽において空気中にある細菌が飲料水に混入する
場合もあります。

 これらは一般細菌と呼ばれ、水質基準でも避けられないもの
として、ある程度ま では認められています。
 ただし、あまり使われていない系統の配管内や、使 用量に較べ
容量が過大な貯水槽内ではこれらの細菌が繁殖し、いわゆる
死水にな ります。
 
 維持管理で一番大きな問題は、貯水層が定期的に清掃されて
いない場合です。
 一定規模以上の清掃が義務付けられていますが、小規模のもの
には、規制がありません。
 水道水には、極微量ながら様々なものが溶け込んでいます し、
配管からの錆や時には砂が混入していることもあります。
 貯水槽では、 これらが沈殿し、細菌類の温床になったりします。
また、光が当たって藻が 発生している場合もあります。したがって、
貯水槽は、定期的な清掃が必要 です。



資料室メニューへ                    資料室索引へ